プロジェクトストーリー

タンザニア国 自発光道路鋲を活用した夜間の交通安全対策にかかる案件化調査|JICA

TICADでの出会いをきっかけにJICA事業実施。
さらにOCGと連携して、タンザニア初のフライオーバーに自発光道路鋲を設置。

人口増加のアフリカ、
モータリゼーションと急増する交通事故。

高い経済成長率で発展するアフリカの国々では、 都市人口の急速な増加とモータリゼーションによって、タンザニアも登録車数は2005年から2015年の10年間で6倍に急増しています。私が初めて仕事でタンザニアに訪れた2011年の頃より明らかに車の台数は増えており、それに伴い交通事故も急増している状況です。
一方で、道路などのインフラ整備や交通安全対策は遅れており、電力不足に加え街路灯が少ないため真っ暗な道も多く、特に夜間は事故が起こりやすくなっています。事故による働き手の損失が、経済に多くのダメージを与えるだけでなく、多くが男性の若年層であることから、家庭内貧困を誘発する原因にもなっています。

project_fujii_ph01.pngタンザニア幹線道路における昼間と夜間の明るさ比較

自発光道路鋲を活用した夜間の交通安全対策のための
FS調査から普及・実証事業へ。

中央分離帯等に設置する日本製の自発光道路発光鋲は、夜になると自動的に発光することにより、停止線や交差点、また区画線を遠くの位置から視認でき、夜間の交通安全対策に有効です。同製品を製造する日本の中小企業である辻プラスチック株式会社(滋賀県)と具体的につながるきっかけになったのは、弊社が参加したTICADⅥ(ケニア、2016年)の国土交通省サイドイベントに、同社も参加されたことでした。
その後、タンザニアにて、現地の状況・ニーズの確認調査を行いました。さらには、関係機関となる道路公社(TANROADS)やダルエスサラーム市役所と協力して、日本のODA(政府開発援助)を活用した案件の形成を図ってきました。
事前調査の結果も踏まえて、2017年度JICA中小企業海外展開支援事業に応募して、「自発光道路鋲を活用した夜間の交通安全対策にかかる案件化調査」を行いました。OCの道路、交通の技術者と連携して、パイロットサイトの候補場所を視察し、実現可能性について確認しました。その調査結果が評価され、JICA普及・実証事業にも採択されています。

project_fujii_ph02.jpg交通事故の多発場所での調査project_fujii_ph03.jpg夜間交通状況の調査

さらなる官民連携のために!

また、グループ会社であるオリエンタルコンサルタンツグローバル(OCG)とも連携して、JICA無償資金協力「タザラ交差点改善計画」で建設されたフライオーバーに自発光道路鋲(約100基)が導入されるに至りました。2018年9月に開通した同フライオーバーはタンザニア初の取り組みとして注目されました。
連携する辻プラスチック株式会社もJICA「ABEイニシアティブ」を活用してアフリカインターン生受入(4ヵ国)、TICAD閣僚会合のサイドイベントにて実績発表、これまでのケニア・タンザニアでの受注実績をもとに、サブサハラ・アフリカでの普及に取り組み 、SDGs目標への貢献を目指しています。
オリエンタルコンサルタンツ海外事業部では、国交省の官民インフラ会議をきっかけにしたFS調査や中小企業支援事業の展開によるODA案件化を目指しています。また、OCGと連携したODA事業におけるプレゼンスの向上を、さらには将来的な民間事業支援による海外展開も目指しています。世界においても新たな価値を創造できるよう、一歩ずつ進んでいきたいと思っています。

project_fujii_ph04.jpgアフリカ政府機関との協議

藤井 雅規(ふじい・まさのり)

海外事業部 副主幹 法政大学卒
前職では開発コンサルタントとして、JICA各種案件に携わる。OC入社後も、JICA中小企業支援事業を担当。アジア・アフリカ・中南米で、多分野の案件に取り組む。

藤井 雅規(ふじい・まさのり)

海外事業部 副主幹 法政大学卒

前職では開発コンサルタントとして、JICA各種案件に携わる。OC入社後も、JICA中小企業支援事業を担当。アジア・アフリカ・中南米で、多分野の案件に取り組む。

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