プロジェクトストーリー

高知南国道路 連続高架橋設計業務|高知県

大規模地震・津波を想定した四国高知県の高架橋設計。
発注者の信頼を獲得し、その後の継続受注に寄与。

地震・津波に強い高架橋がコンセプト。
幹事会社として他社の詳細設計を管理。

高知南国道路のうち、高知JCT〜高知南ICまでの全長6km超の連続高架橋の予備・詳細設計を受注。その管理・照査技術者に任命されたのが津崎だった。
「元々の予備設計は東日本大震災が起こる前のもの。そのため液状化や津波の影響などを考慮していませんでした。そこで南海トラフ大規模地震の被害を想定し、地震・津波に強い高架橋を設計コンセプトとして設計し直しました。詳細設計において、OCは幹事会社として他社の設計をとりまとめる役目。私が作った予備設計のコンセプトや考え方を伝え、浸透させる必要がありました。アドバイス・指導・合同会議など、あらゆる機会を活用しましたが、全体をまとめるのは非常に困難でした。そのため発注者を巻き込んだチーム体制を構築。結果的にチームが良くまとまりました」
実は当時、四国支社では仕事が取れず、技術者がすべて引き上げるなど厳しい状況だった。
「営業の浜田さんの発案を元に、稲留さん、小嶋くんと共に類似業務で応募したのですが一次選定は10社中最下位。ところが技術提案により逆転受注したのです。この業務は180mの高架橋の詳細設計でしたが、この業務で発注者からの信頼を勝ち取り、本件の業務につながりました。四国で一矢報いたい。何とか1つでも受注したいという思いが結実しただけに、感無量でしたね」
180mの案件が6kmの案件につながる。改めて、信頼獲得の重要性を実感した瞬間だった。

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高知南国道路のうち、高知美術館前の橋梁です。設計コンセプトは、"美術館入口のリズムも持ったゲート性"とし、鋼3径間連続ラーメン開断面箱桁橋を連続させ(3連)、上下部剛結構造による梁レス、円柱橋脚により、リズム感、ゲート性を演出。

予備設計は初期投資のようなもの。
その後の詳細設計の継続受注に寄与。

今回の案件で得たことは津崎にとって大きかった。目先の大きな受注よりも、2〜3年後を見越した継続受注の大切さに気付いたのだ。
「予備設計には予算が付きにくい面があります。一方、橋梁など構造物では詳細設計に予算が付きやすい。ところがこれを一本釣りしようとすると、競争も激しく勝率が悪い。だから面倒でも予備設計をしっかりと受注し、発注者との信頼関係を築き、その後の詳細設計を受注しやすくする方が効率的です。四国のように狭い地域では担当者の人脈や評判が大きい。技術や品質だけでなく、客先にこまめに顔を出すなど信頼を築く工夫も必要だと思います」
コンサルタントとして経験豊富な津崎に、若手社員へのメッセージを伺った。
「"情熱とやりがい"は声高に言うものではなく、目の前の仕事に全力を傾け、仕事を通じて出来て来るような気がする。失敗を恐れずに進んで試行錯誤を行い、技術力を身に付けて欲しいと思います。専門コンサルタント会社は一人ひとりの技術力向上が会社の強みですから。ただし、人生は長い(笑)。自分のペースを保ちつつ着実に成長すれば、明るい未来が待っていると思います」
企業の力=人材の力。いくつかの会社を渡り歩いてきた津崎だからこそ、断言できる言葉かも知れない。

(2014年10月)

津崎 博美(つざき・ひろみ)

九州支社 技術二部 主監 八代工業高等専門学校卒
ゼネコンで現場経験を9年、コンサル会社で橋梁の新設・補修設計を経験しOCへ入社。入社後は九州・沖縄・四国の業務に携わる。

津崎 博美(つざき・ひろみ)

九州支社 技術二部 主監 八代工業高等専門学校卒

ゼネコンで現場経験を9年、コンサル会社で橋梁の新設・補修設計を経験しOCへ入社。入社後は九州・沖縄・四国の業務に携わる。

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