プロジェクトストーリー

九州北部豪雨災害対応|福岡県・大分県

3ヶ月という短期間で実現できた河川の改良復旧計画。
豪雨災害で経験した技術の連携とチームワーク。

未曽有の豪雨災害で求められた緊急対応。
他支社・グループ会社の協力で、復旧計画を推進。

全国的にも注目を集めた豪雨災害。私たちは福岡県と大分県の県境を流れる隈上川の災害復旧事業を担当しました。もともと九州は台風の経路に当たるなど、風水害の多いエリアです。しかし今回はかつて経験したことのない大雨で、死者を出したほか、住宅損壊、土砂災害、浸水など甚大な被害をもたらしました。災害の規模が桁外れで、河川のみならず道路や橋梁も被災したため、発注者である県の担当窓口が異なるなど、調整が難航しました。
災害直後は1分1秒を争うため、緊急対応が求められます。すぐに現場へ出向き、被害状況を調査。被害の場所を特定し、規模を把握します。人員が足りず、他の支社へも応援を要請。測量や調査ではグループ会社のエイテックにも協力いただきました。その後、河川の復旧計画を進めるため、役所の担当者と何度も協議を重ね、復旧方法を検討していきました。通常の工程では1年以上かかるのを、約3ヶ月で計画・設計を完了し災害査定を受け、国庫補助金を申請できました。

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平成24年7月、梅雨前線の活動が活発化し、熊本県阿蘇付近を中心に福岡県から大分県の広範囲で降った豪雨。死者を含む甚大な被害をもたらした。九州支社では災害復旧事業の全工程に携わった。

河川だけでなく橋梁や道路など他部門と連携し、
今後の被害を軽減できるよう改良復旧を提案。

通常の災害復旧では、これまでと同じ形状に戻すのが一般的です。しかしこのプロジェクトでは、単なる復旧に留まらず、次の災害に備えた改良復旧に取り組みました。水を流れやすくするため川幅を広げる。水流の影響を強く受けていた箇所の湾曲カーブをゆるくし、道路が通過する川岸への負担を減らす。そのため橋の架け替えや道路の設計など、通常の復旧工事と比べ大がかりで業務が幅広いことも特徴でした。私が担当した河川の設計では、現地の調査からスタートし、測量結果をもとに設計した図面が現場と合っているかを確認。合っていなければ戻って図面を修正するという作業を何度もくり返しました。災害直後から調査、測量、計画、設計という一連の流れを経験できたこと。河川・橋梁・道路など他分野が連携し、たった3ヶ月間で大きなプロジェクトを成功に導くことができたことは、大きな自信になりました。また、他の支社やグループ会社とジョイントして対応できるという、OCの強みを改めて認識できました。

(2013年10月)

佐藤 睦美(さとう・むつみ)

九州支社 技術二部 技師 九州大学大学院了
入社後、九州支社に配属され、主に河川構造物の設計を担当。担当部署では河川・港湾に関する計画策定や構造物の設計など、幅広く対応している。

佐藤 睦美(さとう・むつみ)

九州支社 技術二部 技師 九州大学大学院了

入社後、九州支社に配属され、主に河川構造物の設計を担当。担当部署では河川・港湾に関する計画策定や構造物の設計など、幅広く対応している。

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