プロジェクトストーリー

人々の命を守るトンネル設備設計プロジェクト|岩手県

東日本大震災で避難場所として利用された「命の道」を考慮したトンネル設備整備計画。

2011年3月11日の東日本大震災によって、東北地方、特に太平洋沿岸地域は大きな被害を受けました。千年に一度とも言われる今回の地震は、地震動による被害もさることながら、高さ15mを超える大津波による未曾有の大災害をもたらしました。一方、既に供用されていた自動車専用道路が津波からの避難場所や津波浸水の拡大防止、いわゆる「命の道」として機能しました。
道路トンネルは、構造物だけで機能するものではありません。トンネルに照明設備、換気設備、非常用設備等を設置することで、安全・安心なインフラとして機能します。停電時に利用する予備発電設備の計画では、震災時の教訓を生かし、地域住民が有事の際に利用することを想定し、停電時にも使えるコンセントを電気室内に整備するなどの工夫を行いました。また、迅速な避難誘導が行えるよう、カーラジオに割り込んで緊急放送ができる設備(無線通信補助設備)をトンネル内に計画しました。さらに、電気室の周辺は作業用車両の駐車スペースなど、比較的広いスペースが確保されています。避難する人々がこのスペースを利用できるよう、電気室へアクセスするための通路の必要性や、電気室に設置される管理フェンスの開錠方法、電気室周辺に外灯を計画するなど、今後の有事の利用に向けて整備すべき事項を提案しました。
私たちは、多くのトンネル設備に関する計画および設計に携わってきましたが、このプロジェクトを通じて、より良い設備計画を実施することが、道路利用者のみならず、地域住民にも安全・安心を提供できるものと実感しています。また、このような経験や技術を、次世代を担う若手技術者にも伝承していきたいと考えています。

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梶田 宏行(かじた・ひろゆき)

関東支社 地下構造物 副主幹 神戸大学大学院了
2006年入社 入社後、土木技術者としてトンネル本体工の設計に従事するが、その後、主にトンネルに設けられる、電気設備・機械設備・通信設備の設計に従事。いまは、電気通信技術者として河川やダムに関する設備にも従事する。

梶田 宏行(かじた・ひろゆき)

関東支社 地下構造物 副主幹 神戸大学大学院了

2006年入社 入社後、土木技術者としてトンネル本体工の設計に従事するが、その後、主にトンネルに設けられる、電気設備・機械設備・通信設備の設計に従事。いまは、電気通信技術者として河川やダムに関する設備にも従事する。

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