
中埜 智親(なかの・ともちか)
中埜 智親(なかの・ともちか)
入社後、環境・景観分野の仕事に従事。四国支社を経てACKGでは総務・企画を経験、同時にまちづくり大学院卒業。震災復興業務に関わった後に包括管理事業、現在、地域活性化を題材として事業経営に携わる。
OCが代表を務める4社JVが指定管理者として選定。指定管理期間は、3年間、指定管理料は全体約6億円の規模になります。水泳場をスポーツ会社が担当し、陸上競技場、野球場等の芝・植栽管理を造園会社が担当。OCは、公園全体のマネジメントをはじめ自主事業である地域活性化に取り組み、様々な取組みを展開しています。
例えば、プロ野球の巨人戦の開催時には、約2万人以上の来園があり、プロ仕様のピッチに仕上げること、さらには当日のトラブルに対処するため、様々な事前準備をしました。また、子供たちの夢を乗せる気球の係留などの非日常の経験の場づくり。準備は大変ですが、子供たちの"笑顔"や"ありがとうの声"がやってよかったという気にしてくれます。そして、地域活性化の取組みとして、スペイン一部リーグのプロチームを招聘し、プロのコーチによるサッカーキャンプを石巻市、仙台市を含め国内3地区で開催。また、地産地消をテーマに、周辺の商店と農業生産者を結び地域産野菜の販売をしました。また、敷島ポータブルサイト(商標登録)を開設し、周辺の商店と連携して即時性のある情報配信とクーポンを活用した成功報酬型事業として「SHIKIPPO しきッポ:ローカルネットワーク」の構築・推進しています。
敷島公園は陸上競技場、野球場、サッカー・ラグビー場、プールなどスポーツ競技場を備えた群馬県随一の施設です。年度ごとの外部評価において、平成24年度には県立公園で最高位のA評価を獲得しました。
コンサルタントというより、公園という一つの企業を経営するようなもの。事業経営は、収入が支出(投資)を超えた時に利益となる。このため、先に収入が確定していないことから収益リスクがあることが大きな違い。また、異業種JVであることから、共通言語の違いと世代間ギャップが課題です。20代のスポーツ会社の従業員から60代の造園会社の従業員までメンバーはさまざま。このため、目標のベクトルを合わせるため、実務者レベルでの週一回の週会議をはじめ、業務改善を目的とし
て業務改善委員会を毎月開催するなどで現場レベルの課題を共有しています。
また、四半期ごとに各社代表から構成される監理委員会で収益状況などを管理及び課題の共有をしています。自分の役割だけをこなせばいいのではなく一人何役かをこなして労働生産性を上げ、また、新たな利益を生む付加価値の高い仕事ができるよう従業員のマインドを変えることが今の目標です。そして、今後の展開を想定して前橋市にオリエンタル群馬を設立し、代表を任されました。異業種の社長や行政トップと話す機会も増え、大変刺激になり勉強になります。経験も浅く課題も多いですが、自分が会社を背負う覚悟で、今後の成長につなげていきたいです
(2013年10月)
入社後、環境・景観分野の仕事に従事。四国支社を経てACKGでは総務・企画を経験、同時にまちづくり大学院卒業。震災復興業務に関わった後に包括管理事業、現在、地域活性化を題材として事業経営に携わる。