プロジェクトストーリー

軽井沢六本辻ラウンドアバウトの社会実験|長野県

国内ではめずらしいラウンドアバウト(環状交差点)。
運用までの苦難は、技術者としての成長の糧に。

六本辻交差点の安全性向上のため、
ラウンドアバウトの導入を検討。

軽井沢の六本辻交差点は6本の町道が接続するラウンドアバウト(環状交差点)。通学路として学童が利用し、他地域からの観光客も多く出会い頭の事故や、利用者の乱横断など危険性が指摘されてきた。信号機の制御の対応は困難な状況にあり、国内では実績の少ないラウンドアバウトの構造が検討された。
「2012年に社会実験として採択。すぐに運用を開始し、GWや夏休みなど観光客が訪れるピークとなる避暑の繁忙期を含め、課題点の解決策を検討し、改良と検証を繰り返した上で、継続的な運用が決定しました。全国に円形交差点は約100ヶ所。その中でラウンドアバウトはわずか10ヶ所程度です。実績が少なく、明確な設計基準もありません。また交差点の課題は地域特性により大きく異なります。学識経験者や警察の方に意見を求め、協議しながら進めていきました」
中嶋にとって、ラウンドアバウトは初めての体験だった。苦労や困難はなかったのだろうか。
「国内では新しい構造のため、工夫して何度も実験をくり返しました。車が走行すべきでない場所をカラー舗装化したり、交差点に流入する前に注意喚起を促すサインを造ったり。自動車・自転車・歩行者というさまざまな視点から検討し、交通工学の知見が深まりました」
実験前に比べ走行車両は減速して還道へ流入し、乱横断者数は減ることから、安全性の向上が確認された。実験はひとまず成功となる。

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軽井沢町六本辻は、6枝の無信号交差点をラウンドアバウト運用に改良。ラウンドアバウトにしたことにより、自動車走行の円滑性と、歩行者、自転車の安全性が高まった。

国内で得た技術や経験で、
開発途上国の課題を解決したい。

2013年の夏、中嶋の姿はラオスにあった。GC事業本部のプロジェクトに同行したのだ。
「以前から『海外に行きたい!』と言い続けていたら、声をかけてくださって(笑)。ミャンマー・タイ・ラオス・ベトナムを横断する東西経済回廊の改良事業に約2週間携わり、海外に貢献する意欲が高まりました。国内需要は今後厳しいと予想されるため、国内の技術者も海外を視野に入れるべきだと思います。設計や施工管理の経験を活かしつつ、新しい技術を取り入れ、国内外を問わず、社会に貢献したいですね」
国内・海外という枠組みを超えたコンサルタントになる-。そんな中嶋の挑戦が始まったのだ。

(2014年5月)

中嶋 一雄(なかじま・かずお)

海外戦略室室長 国土建設学院卒
前職ではコンサルタントとして設計や道路の施工管理に携わる。OC入社後も一貫して、高速道路・一般道路・交差点などの設計を担当。今回のラウンドアバウトは初めての挑戦となった。

中嶋 一雄(なかじま・かずお)

海外戦略室室長 国土建設学院卒

前職ではコンサルタントとして設計や道路の施工管理に携わる。OC入社後も一貫して、高速道路・一般道路・交差点などの設計を担当。今回のラウンドアバウトは初めての挑戦となった。

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