需要が高まり続けるソフト防災
私たちには安全を守る責任がある
遠藤 彩夏
2018年入社
首都大学東京卒
遠藤 彩夏
2018年入社
首都大学東京卒
祖父母が東日本大震災で被災したことをきっかけに、自然災害について興味を持つようになりました。 大学では地理学科を専攻。地殻変動や火山学を中心に、自然地理学から人文地理学まで文理を問わず勉強しました。就活では、実際にダムや防波堤をつくるハード面での防災ではなく、防災教育や情報発信などソフト面で防災に携われる、建設コンサルタント業界を中心に志望。ソフト防災を専門に扱うチームがあり、若手や女性が活躍していることに魅力を感じOCへの入社を決めました。
利根川の大規模洪水が予想されるときに、河川管理者が取るべき行動を計画する業務に入社1年目から関わっています。私は、過去の水害時の対応や課題をヒアリングし、水位の高さに応じた行動をフロー図に落とし込む業務を担当しました。平常時にも緊急時にも使用されるため、必要な要素を盛り込みながらもわかりやすくなるよう、できるだけシンプルに表現。具体的な内容は、別で作成した表に記載することにしました。計画完成後に台風が上陸したときは、チームのメンバーと利根川の様子を見に行ったことも。見たこともないほど水位が上がっている姿を目の当たりにし、計画をより運用しやすいよう整備していく必要性を、強く感じました。
目標は、「ソフト防災のプロフェッショナル」という軸を活かしつつ、かつ幅広い知識を持った技術者になること。そのために、防災士、河川点検士、危機管理士などの資格に挑戦し、知見を広めています。今後は、河川、砂防、火山と多くの業務に携わる中で、ソフト防災以外の知識も吸収し、成長していきたいです。防災は、近年需要が高まっている分野。しかし、防災意識の浸透や情報の共有などの面で改善できることはまだまだあります。私たちが意識改革のきっかけをつくれるよう、業務に励みます。