幅広い交通への知識を土台に
渋滞・事故対策の専門家へ
熊野 仁美
2017年
福岡大学卒
熊野 仁美
2017年
福岡大学卒
私が高校に通っていたタイミングで、ちょうど校舎の建て替えをしていたんです。毎日、窓から工事の風景を見ていたら、だんだん「かっこいいな」と思えてきて。それが、土木や建築に興味を持ったきっかけでした。OCは選考を受ける前に2週間、インターンシップにも参加しました。先輩社員と働く中で感じたのは、仕事には真剣に取り組みつつ、遊ぶ時は遊ぶというメリハリをつけて働いている方が多いなということ。実際、共に業務へ取り組むうちに、みなさん心から楽しんで仕事をしているんだなというのが伝わってきました。仕事以外のことも気軽に話せる雰囲気があるという印象は、入社して数年経った今も変わりません。仕事柄よく出張に行くのですが、移動時や隙間時間などはプライベートのちょっとした話をすることが多いです。むしろ、仕事の話をする機会の方が少ないくらいですね。
主に渋滞対策や事故対策の業務に携わっています。渋滞対策の業務は基本的に、ただ案を考えて終わりではなく、効果測定や追加の対策検討なども行いながら、数年単位でプロジェクトを進めることが多いのが特徴。PDCAの循環サイクルを意識しつつ、現状で打つべき対策は何かを判断するのに日々頭を使っています。場所によっては、「その箇所に対するピンポイントな対策」だけだと渋滞が完全には解消されないことも多くあります。今後は道路設計、都市デザインとも情報をやり取りしながら、大規模な「工事」も交えた対策を発注者さんに提案する機会を増やしていきたいですね。一方で事故対策業務は、渋滞対策に比べるとスピード感があります。カラー舗装や路面標示など、自分が提案したものが形になる喜びもあります。あとは実際に事故件数が減ったということが数値として、目に見える結果で現れた時にやりがいを感じます。
入社前に想定していたよりも、随分と多くのことに挑戦してきました。例えば、バス路線やダイヤの検討、自動運転の実証実験、他に首里城や海洋博公園のアンケート調査業務なども担当したことがあります。早い段階から幅広い分野に触れ、その中で「何の専門家になりたいか」を吟味できたことが、自身のキャリアを考えるための大きな糧となりました。業務を通して得た知識自体も、ふとした時に活きてくることがあって、どんな経験も無駄にはならないものだなと改めて実感しました。今後は管理技術者として一人前になるべく、より専門性を高めていくフェーズに移行できればと考えています。また、九州支社はまだまだ女性社員が多いわけでありません。私自身が「責任ある立場で長く働く女性社員」として一つのモデルケースになれるよう、まずはスキルアップに努め、時に制度も活用しながら仕事を進めていきたいです。