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道路整備・保全事業

施設設備(電気・通信・機械)

設備によりインフラに命を吹き込む

インフラを活かすためには、電気・通信・機械等の設備が必要不可欠です。当社は、道路・トンネルの設備(照明、警報、換気等)からダムの制御設備など、あらゆるインフラの設備計画、設計に関する技術を提供しています。

相馬西道路トンネル防災設備等詳細設計業務
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東日本大震災からの相双地方における早期復興リーディングプロジェクトとして早急に整備する事業で、相双地方から中通り地方へのアクセス向上を目的として、相馬市山上に延長6.0kmの道路が整備されました。沿岸部の3市町(南相馬市・相馬市・新地町)は、高次医療の空白エリア(60分カバー人口率:5.1%)となっており、救急搬送の安全性・速達性改善が課題でした。そこで、高規格道路である相馬西道路が事業化され、同路線の設備へ電源供給を行う電気室の建築設計や、道路利用者に安全安心を提供するトンネル防災設備の設計を行いました。トンネル照明やトンネル内に災害情報を通知するラジオ再放送設備、積雪状況等道路状況を確認するCCTV設備の設計等を行いました。復興プロジェクトであり、早急な工事発注が求められており、当社が建築設計から設備設計までワンストップで設計を行ったことで、円滑な工事発注につながったことを評価頂き事務所長表彰を受賞しました。

トンネル照明自動化システム(TLAD)
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トンネル照明は、主に昼間時の明るい屋外から暗いトンネル内に入る時に、安全かつ快適に走行できる視環境をつくる設備です。トンネル内部の必要な明るさはトンネルの方位や坑口周辺の地形、道路規格、車の走行速度等により決定されるため、設計条件を把握することが重要です。またトンネルは密閉された空間であり、路面だけでなく天井、壁の明るさの対比が走行する運転者の視覚情報の確保に大きな影響を与えるため、空間全体の明るさのバランスを適切に設計しなければなりません。トンネル照明設計では、適切な視環境を形成するために、路面の明るさの指標である輝度を算出する照明計算を実施します。路面輝度に影響するパラメータや計算方法が複雑であり、これまではベテラン技術者の経験と知識を必要としていました。本プロジェクトでは必要な設計条件をプログラムに入力するだけで、照明計算、設計図及び数量計算までを自動で行うプログラムを開発しました。トンネル照明設計の省力化と入力ミス減少による成果品品質向上を実現するとともに、若手社員も実務を通してトンネル照明設計を学ぶ社内体制を構築することができました。今後は当社の土木設計で培ったシミュレーション技術を活かし、トンネルを含めた路線の3次元化によるBIM/CIMの活用や、AIによる完全自動設計を目標に掲げ、継続的に研究開発していきます。

水源管理所 遠方監視制御設備設計業務
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豊川用水は、奥三河の山々で降った雨を頭首工で取り入れたり、宇連と大島の二つのダムでため、水路によって遠く愛知県の渥美半島や静岡県湖西市へ送っています。今回設計対象であった水源管理所(宇連ダム)では、大入頭首工、振草頭首工、佐久間導水施設の遠隔制御を行い宇連ダムへ導水し最適な水利用を行うことを目的としています。本設計では、既設設備の更新設計を行い、省スペース化やベテラン操作員の暗黙知を形式知化することで自動操作化・省力化を実現しました。

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