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高速道路リニューアル事業での設計・施工管理の一括調達

アセットマネジメント リニューアル
発注者

設計者:東日本高速道路株式会社 新潟支社
施工管理:東日本高速道路株式会社 新潟支社 湯沢管理事務所

期間

設計:2018年4月~2022年4月
施工管理:2018年4月~

国内の高速道路の老朽化が進む中で、OCは関越自動車道のリニューアル工事を担当。積雪寒冷地における特殊な条件下での設計業務と、その後の施工管理の両方を担うことで、プロジェクトのスムーズな進行を実現しました。併せて、需要の高まりが予想されるリニューアル工事に対応するため、人材育成も行っています。


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加速度的に進む高速道路の老朽化に対し、
予防保全も意識した修繕事業を実施。

国内の高速道路は開通から約50年の月日が経過しており、関越自動車道においても約40年の月日の中で老朽化が進んでいます。加えて、計画時に想定していたよりも交通量が多くなったほか、通行車両の大型化・重量化が、道路の劣化をさらに加速させています。特に積雪寒冷地においては、凍結防止剤の散布による塩害の影響を受け、橋梁や高架橋の床版等の構造物についても損傷が生じていました。
これら老朽化の対策としてOCは、関越自動車道のリニューアル工事を行っています。実施にあたり、ライフサイクルコストの最小化や予防保全、性能向上の観点から対策を進めました。
工事に際して、該当箇所の前後のインター間を完全には通行止めせず、片側2車線を対面通行させていたため、一般車両がいる中での工事となり、安全管理に気を配る必要がありました。また、ゴールデンウイークやお盆、年末年始など交通量が増加する繁忙期や、11月中旬から4月中旬にかけての雪氷期間は、通常車線数に戻す必要があったため、適切な工程管理を行わなければいけません。橋梁に添加されていたり、土工部に埋設されていたりする通信会社の光ケーブルや、情報表示板の電源ケーブルなどの移設も必要だったため、管理者と慎重に協議を重ねつつ、工事を進めていきました。

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設計業務と施工管理を一体化させることで、
需要高まるリニューアル工事を円滑に進める。

建設業界全体が人材不足に悩まされている中で、プロジェクトをスムーズに進行できるよう、施工管理業務単体での発注ではなく、設計業務を含めた一体型で発注することで、受注の促進を図りました。設計と施工管理を同じ会社が担うことで各々のウィークポイントを補い、品質の向上を目指します。それぞれに対するバックアップ体制がとれるのも、一つの強みです。
本プロジェクトにおいても、当社が設計したリニューアル工事について施工管理業務を行うことで、設計者との円滑な意思疎通を可能としました。また、設計側としても、発注者の意図が伝わりやすく、工事発注をスムーズに行うことができました。
財源不足によりリニューアルを先送りしている地方の県道・市道等、近い将来に工事が必要となる橋梁は多く存在します。そのため、インフラの維持管理はますます重要性を増し、リニューアルを含めた施工管理業務は増えていくことが予想されます。一方で、施工管理業務を担う人材は不足しており、特に管理技術者の育成が急務となっています。業務の質を上げ、プロジェクトをより一層推進していけるよう、OJTによるスキルアップや会社による勉強会などを実施。併せて、施工管理を経験した社員が設計に戻った際に、この経験を業務にフィードバックすることで、品質の向上を図ります。

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