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防災シンポジウムの継続的な実施によるOC防災ブランドの構築~CSR活動の取り組み~

都市・地域防災 防災行政マネジメント
発注者

自主事業(株式会社オリエンタルコンサルタンツ)

期間

2015年6月以降毎年実施

受賞

第7回ジャパン・レジリエンス・アワード 優秀賞

自然災害がますます激甚化・頻発化する現代において、防災意識社会の構築が必要不可欠です。そこで「継続的なリスクコミュニケーションによる個人・各地域・社会の防災力向上」を図るため行政・学識者・民間企業と連携し、防災シンポジウムを8年連続で開催しています。なお、当プロジェクトはOCのCSR活動の一環として行われています。


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CSR活動として行政・学識者などと連携し、
8年連続で防災シンポジウムを開催。

気候変動による地球温暖化や、自然災害の激甚化・頻発化によって、各地において防災意識社会づくりのニーズが高まっています。これらの動きに対してOCは、自社のCSR活動として行政・学識者・民間企業と連携し、優れた事例や取り組みを全国的に展開するための「リスクコミュニケーションの場」を創出することが必要だと考えました。そこで、OCの技術顧問である中林一樹名誉教授へ相談の上、防災教育のひとつとして、2015年より防災シンポジウムを開催しています。記念すべき初回は、「水災害時の避難のあり方について〜首都東京に起こりうる大規模水害、高潮に備えて〜」というテーマを掲げており、大規模水害時の防災情報の提供方法や避難行動に関する住民への対応について、活発な議論が行われました。
このシンポジウムは防災月間である9月を中心に、日本危機管理防災学会との協働により実施し、毎年300名以上の方に聴講いただいております。昨今の災害特性や社会状況などを考慮した、防災に関する“旬”な話題をテーマに設定して開催しており、我が国を代表する学識経験者や、内閣府をはじめとした防災行政を担う責任者らも登壇するため、例年多くの方からの注目を集めてきました。
開始した2015年から2019年までは、ホールにて集合型のシンポジウムを開催していましたが、2020年以降は新型コロナウイルス感染症に配慮し、Web方式で開催しています。そのため、これまでは関東圏の参加者が中心でしたが、今では全国の方々に参加いただけるようになりました。

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コロナ禍においてもWebにて継続的に実施し、
防災意識の普及や地域の強靱化に貢献する。

本シンポジウムは、2021年に第7回ジャパン・レジリエンス・アワード優秀賞を受賞しています。この賞は、次世代へのレジリエンス社会構築に向けて、強靱な国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに資する活動、技術開発、製品開発等に取り組んでいる先進的な企業・団体が評価・表彰されます。OCは、コロナ禍も考慮しながら6年連続で防災シンポジウムの企画・運営を行った点が評価され、受賞にいたりました。
2023年は、Webにて「国難的巨大震災を乗り越える事前復興~国土の創造的復興へ~」をテーマにしたシンポジウムを開催しました。全2部制にて行われ、第1部では専門家数名より最新の事例について基調報告が提供され、第2部ではその情報をもとにしたパネルディスカッションが実施されました。国難的巨大震災を乗り越えるためには、既成概念や価値観を問い直す必要があり、例えば、復興・防災を統合的な枠組みとして再構築すること、連続性+時間的・空間的な俯瞰力をもって目標や取組みを検討すること、東京―地方/公―民など新たな関係や連携を創出することが必要であると総括がありました。
シンポジウムのコンテンツは冊子として配布するほか、行政主催の防災訓練や勉強会の場で活用してもらい、さらなる波及効果が期待されています。なお、CSR活動として継続的に実施することで、防災意識の普及啓発に加え、防災力の向上による地域の強靱化に貢献するとともに、当社の防災ブランドの構築にも寄与しています。

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