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官民連携による沖縄県那覇市中心商店街の活性化

総合事業・事業経営
発注者

自主事業(株式会社オリエンタルコンサルタンツ)

期間

2020年10月〜

商店街の衰退や観光客の減少により地域活力が低下した沖縄県那覇市にて、地域活性化に尽力。主要拠点である第一牧志公設市場の再整備を契機に、市が目指す「中心商店街の活性化」と「食の魅力発信拠点としての機能の発揮」を行う組織を、地元連携のもと新たに組成し、活性化に資する取り組みを実施しています。


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コロナ禍で観光客が激減した沖縄県那覇市で、
公設市場の再整備を契機に、地域の活性化を推進。

沖縄県那覇市は、商店街の衰退や観光特化店舗の増加に加え、コロナ禍で観光客が大幅減少したことによって、地域活力が低下し続けていました。そこで、主要観光拠点である第一牧志公設市場の再整備をきっかけに、市が目指す「中心商店街の活性化」と「食の魅力発信拠点としての機能の発揮」を支援しています。
OCは2015年より、自社が持つPPP事業のノウハウや実績を活かし、観光地である第一牧志公設市場や中心商店街の活性化に関わってきました。具体的な取り組みとしては、再整備事業のコーディネートや商業支援、中心商店街のまち歩きを促進する構想づくりなどが挙げられます。これらの業務を通じて、那覇市が掲げる目標の達成には、市だけでは解決できない、官民が連携した活動が必要であると結論づけ、観光促進と地元利用の両立による中心市街地の活性化について、当社の重点化プロジェクトとして取り組むことになりました。
事業を進めるにあたり、まずはプロジェクトを推進する母体となる組織が必要だと考え、OCが培った地元のネットワークを活用しつつ、第一牧志公設市場や中心商店街の関係者たちと話し合い、「Naha‘s Kitchen(ナハズキッチン)」を設立。当該組織は「食」をキーワードにさまざまな地域活性化に資する取り組みを実施することを目的としており、OCも事務局として参画しています。組織設立後には、那覇市や那覇市中心商店街連合会、一般社団法人琉球料理保存協会などとも協議し、イベントの後援・協力を得る体制をつくりました。

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地域の魅力を伝えるイベントをオンライン・オフラインで開催し、
地元関係者と良好な関係を築き、継続的に活動する。

プロジェクトに着手した時期は、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、観光客が激減しており、地元事業者も厳しい状況下におかれていました。そこで、行動制限で沖縄に来られない方に向け、動画サイトでのライブ配信を行うなど、ウィズコロナやアフターコロナを意識したイベントを企画。実際に、有名ホテルのシェフを務める琉球料理伝承人が、地元食材の魅力や琉球料理の作り方を伝える動画を発信しました。また、中心商店街や第一牧志公設市場への、地元住民の来訪者数を増やすべく、子ども向け・大人向けの料理教室を開催するなど、オンライン・オフラインを問わずさまざまな情報発信に力を注いでいます。
2023年現在もプロジェクトは進行中ですが、中心商店街や第一牧志公設市場の活性化に取り組む組織として、那覇市や地元事業者から認知されるようになってきました。プロジェクトを通し、地元事業者の協力が得やすい、良好な関係が構築されつつあります。
本プロジェクトでは、OCが市と地元事業者の間に入り、連携促進や具体的な取り組みを支援することで、官民連携による地域活性化の実例を提供することができました。今後は「Naha‘s Kitchen」の組織としての持続性を高める方策を、地元事業者と足並みをそろえて検討していく予定です。さらに、同様の課題を抱える全国の商店街の活性化に向けて、OCはコンサルタントと事業者の両面から支援し、地域に貢献します。

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