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南紀白浜空港公園内におけるビジネス拠点整備・運営事業

都市政策・都市開発・建築 PPP/PFI スマートシティ
発注者

和歌山県

期間

2022年10月〜2042年9月(予定)

受賞

Nearly ZEB 認証取得

OC初となる「民間提案制度」を活用したPPP事業として、ビジネス拠点「Office Cloud 9」の整備・運営事業を展開。地域産材を活用した木造建築は、「Nearly ZEB」の認証を受けており、環境にも配慮した構造となっています。施設運営を通じて、白浜町周辺の地域活性化に貢献するとともに、紀南地域全体への事業拡大にもつなげます。


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地域産材を活用した“白浜らしい”空間表現に加え、
環境に配慮した構造で「Nearly ZEB」の認証も取得。

2022年10月、南紀白浜空港展望広場(空港公園)内総合ビジネス拠点、「Office Cloud 9」がオープンしました。本施設は、南紀白浜空港に隣接する好立地な場所に、コワーキングスペースと賃貸オフィスを設けています。これにより、白浜町へのIT企業の誘致や空港利用者の利便性向上、ワーケーションの促進などが期待されます。
「Office Cloud 9」という名称には、利用者の皆さまが「最高の気分、晴々とした気持ち」で集い、「視界良好」な未来をつくる場となってほしいという想いが込められています。施設内では、和歌山県の地域産材である「紀州材」を活用しているほか、南紀白浜の観光スポットである「三段壁」を表現したオープンスペースも設けました。また、施設内からは、白浜空港の滑走路や美しく広がる太平洋をはじめとした、白浜町屈指のダイナミックな景色を楽しむことができ、まさに“白浜らしさ”を全身で感じられる空間に仕上がっています。また、周りに気兼ねなくWeb会議ができる個室ブースやセミナー・会議室など、快適なオフィス空間も完備。これら施設の設計・施工時にはBIMデータが活用されており、精度の高い木造軸組みやスムーズな施工を実現しました。あわせて、維持管理BIMのファシリティマネジメント連携に向け、本施設を運用しながら研究開発に利用する計画です。
本施設は、屋根への太陽光発電装置の設置や効率的な空調整備などを行った結果、「Nearly ZEB」の認証を取得しており、環境に配慮している点も特徴です。そのため、OCが重点的に取り組んでいるDXやカーボンニュートラル関連等の施策・事業のショーケースとしての活用も期待されています。

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OC初となる「民間提案制度」を利用したPPP事業で、
空間だけではなく新しい働き方や暮らし方を提案する。

本事業はもともと、2019年に株式会社南紀白浜エアポートが空港コンセッションにより空港運営事業を開始してから、包括連携協定を締結し、①空港の土木施設維持管理 ②交通 ③観光・地域活性化の3分野を軸に据え、連携して活動してきました。そのような中で和歌山県が、IT企業誘致やワーケーションの普及を重点施策に位置づけ、ビジネス拠点の整備・運営を行う事業者の募集を開始します。これらの背景から、OCは「民間提案制度」を活用し、事業公募を経て採択を得ました。
2020年3月に和歌山県および白浜町と基本協定を締結後、当社が設計を、株式会社淺川組が施工を担当し、2022年9月には施設が完成しました。
全国でもこういった事例は少なく、当社としては初の「民間提案制度」を利用したPPP事業となります。今回、事業者として地域に入り込んだことで、従来的なコンサル業務の受託にとどまらない人間関係の構築を行うことができました。実際、施設の運営のみならず、さまざまな地域課題の相談を自治体や民間企業から受ける中で、より建設的な提案を行うことができました。
今後は、「WORK HARD, PLAY HARD, ENJOY LIFE!」という思いを込め、働く場所としての空間提供に加えて、企業間や地域住民との交流イベント企画を通し、新たな働き方や暮らし方を提案。施設の運営によって、行政や地域住民の交流や地域活性化を促進することで、OCとしてのブランド力やプレゼンスを向上させるとともに、地域が抱える幅広い課題の解決に貢献します。また、防災・観光・産業・交通・環境という5つのキーワードを掲げ、紀南地域全体へ事業を拡大していきます。

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